ピラティス×赤ちゃんの動き

~赤ちゃんの動きからピラティスを考える~

1934年出版されたジョセフ・ピラティス氏の著書である「Your Health」にも、ピラティス氏は”子供の運動教育”に関して述べています。

赤ちゃんの動きを観察していると、ピラティスのエクササイズは、赤ちゃんの動きを取り入れたものが多くあることがよくわかります。
赤ちゃんは、2歳頃になるまでに「胎内」⇒ 「出生」⇒「泣く」⇒「寝返り」⇒「うつ伏せ(飛行機・腹ばい)」 ⇒ 「お座り」 ⇒ 「四つ這い(はいはい)」 ⇒ 「立ち上がり」 ⇒ 「立つ」 ⇒ 「歩く」 といった成長過程を辿ります。

ピラティス氏も、このような自然な成長過程を辿ることが重要であり、赤ちゃんを無理やり歩行機などを使って立たせることはすべきでなく、それは、「背骨の湾曲」「O脚」「X脚」「偏平足」の原因となると述べています。

赤ちゃんは、出生時・出生後は背骨に反りはなく、Cカーブの丸まっている状態(一次弯曲のみ)です。その後、首がすわり始めるころに首の反りができ始め、座れる状態になったときに首の前弯(反り)が完成します。その後、四つ這いではいはいしたり、立ったりする際に、腰が反っていき、腰のCカーブがなくなります。その後、8~10歳で成人と同じような背骨のS字カーブが出来上がります。

「泣く」「寝返り」ではコアが鍛えられ、「お座り」ではコア・股関節、「四つ這い(はいはい)」では、コア・股関節・肩などの筋肉が鍛えられることが考えられます。

この自然な成長過程は、ピラティスエクササイズをする上での道しるべになると言えるでしょう。
例えば、二足歩行で立った状態では股関節の筋肉が重要ですが、四つ這いではいはいをすることで、腸腰筋という股関節のインナーマッスルが鍛えられます。
肩こりの原因として、現代人は肩の柔軟性が低下しているだけでなく、肩の筋力不足が原因であることが多いですが、四つ這い姿勢では、立った状態や座った状態よりも 肩(肩甲帯)の筋肉をより鍛えることができます。

大人は、普段の習慣により動きはパターン化され、子供のように柔軟性がなくなっています。短くなった筋肉が邪魔をして、正しい動きが習得しづらく、子供と全く同じ方法で筋力や生理的弯曲が獲得できるとは考え辛いですが、この自然な成長過程がエクササイズを行ったり来たりして、身体の機能を取り戻していくことは有効な手段であると言えるでしょう。

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